よか自然がいっぱい
小川内の杉
樹齢500年を超えた、根回り13.5m、高さ32mを誇る巨木で、県の天然記念物に指定されています。山祇神社の境内にあったご神木で、3本の株のうち2本が寄り添っていることから、別名「夫婦杉」とも呼ばれ、多くの人に親しまれています。平成28年には、五ケ山ダムの建設により、高低差43mを引き上げ、先に移転した山祇神社の横に移植されました。
霊仙寺跡からの眺望
霊仙寺跡から望む茶畑の景色は、情緒あふれる絶景です1191年、臨済宗の開祖栄西が日本で初めて茶種を栽培したところで有名です。
サザンカ自生北限地(国の天然記念物)
サザンカは、自生北限地帯として国の天然記念物に指定されています。千石山のサザンカは約2.9ヘクタールに約2,200本が自生しています。晩秋から初冬にかけて真っ白な花を咲かせ、訪れる人の目を楽しませています。サザンカ自生北限地帯へは、「道の駅吉野ヶ里さざんか千坊館」の駐車場の北側にある遊歩道から歩いて約10分で行くことができます。
九州自然歩道と蛤水道
蛤水道とは、慶長年間(1600年頃)鍋島藩の重臣、成富兵庫茂安が福岡市へ流れる水を佐賀県側に流すために築いた1,260メートルの人工水路です。 蛤岳からこの蛤水道、九千部山を経て基山へつながる道は九州自然歩道として整備されており、四季折々に見せてくれる美しい自然が、訪れる人々の目を楽しませてくれます。
蛤岳山頂
蛤岳は標高862.8メートル。九州自然歩道の一部で、花崗岩が雄岩と雌岩とに分かれた珍しい巨岩「蛤岩」があり、蛤に似ていることから「蛤岳」と呼ばれています。また山頂からは佐賀平野と有明海が一望でき、晴れた日には遠く雲仙の山々も見渡せます。
小川内の清流
ヤマメなどが棲む小川内の清流は、山あいを縫うように流れています。
稚児落しの滝
蛤水道を築くにあたり、さまざまな悲話が生まれました。蛤水道完成後、福岡県側の水不足のため、堰落しにお万という子持ちの女が選ばれました。蛤水道ではあまりの警戒の厳しさに、お万は連れてきた乳呑み子を滝(稚児落しの滝)に捨て、自らも目的を達成できずに滝(お万ケ滝)へ身を投じました。蛤水道の水路さらえには、お万の霊が必ず雨を降らせ、降らなくても曇らせ、公役のじゃまをするといわれています。
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