吉野ヶ里町重要文化財の新指定について

「西ノ田遺跡出土墨書土器」を吉野ヶ里町重要文化財に指定しました。

令和8年2月25日、吉野ヶ里町教育委員会は「 西ノ田遺跡出土墨書土器(にしのたいせきしゅつどぼくしょどき」を吉野ヶ里町重要文化財に指定しました。

 

西ノ田遺跡出土墨書土器(にしのたいせきしゅつどぼくしょどき 7点

 

名称・員数:西ノ田遺跡出土墨書土器(にしのたいせきしゅつどぼくしょどき)  7点

種別:重要文化財(考古資料)

所在地:吉野ヶ里町大曲297番地1

所有者:吉野ヶ里町教育委員会

製作年代:平安時代(9世紀前半)

 

今回指定した墨書土器(ぼくしょどき)は、平成23年11月から平成24年1月にかけて西ノ田遺跡(にしのたいせき)の発掘調査において出土した土師器(はじき)(つき)です。いずれも器の底に墨で則天文字(そくてんもじ)の「天」が書かれており、佐賀県内では初めての出土となります。

 

則天文字(そくてんもじ)は、今から約1300年前の中国・武周(ぶしゅう)の時代に唯一の女帝として即位した則天武后(そくてんぶこう)が制定した特殊な文字で、日本には遣唐使などを通じて奈良時代に伝えられたとされています。国内の考古資料としては、主に東日本を中心に50例ほど確認されています。

 

墨書土器は文字を記すことのできる人々、すなわち一定の識字能力を有する層の存在や広がりを示す資料であり、当時の地域社会の構造や文化水準を考える上で重要な考古資料です。なかでも則天文字が用いられている点は、当時の精神文化や東アジアにおける文化的交流のあり方を示す高い歴史的価値を有しているものといえます。

 

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